誰にも言ってなかったけど、実は仕事はアパレルなんだ。何故言わなかったって?誰にも聞かれなかったからさ。もっと関心持ってくれていいんだぜ。
ということで、そんな業界の推薦図書として、一時期この書物を読むよう偉い人からお達しがあった。
内容に関しては、自分も痛感している現状、アパレル業界の厳しい商況、不調の根源となっている原因、事態を打破すべく、あるいは時代にフィットする形で存続すべく新たな業態として活躍する会社紹介、といったところだった。
読後の感想としては、アパレル業界のみならず、小売り業界全般に当てはまる話だと思った。急速に進むIoT、ECサイトの台頭、
そういった状況において、従来の手法は通用しない。
消費者はいつも気まぐれであり、欲しいものがコロコロと変わる。
そんな中で、時代に合わせた戦略変更は小売り業界において企業が生き延びるための唯一の手段であろう。
だが、小手先の手段だけ変更したところで、上手くはいかない。
もっと本質的な部分で顧客の心をつかむことが大切だと筆者は思う。
だからこそ、筆者(ふじむ)は心理に興味をもった。
商売とはすなわち、如何に顧客の心を動かすか、
経済とは、大衆心理の集合体がなす動きの結果、
そう捉えるなら、根本的な人間心理・生物学的行動を学ぶのが手っ取り早い。
人間が人間であり、消費者が人間である以上は、買い方は変わっても、本質的に求めるものは変わらないと思う。